大腸カメラ・大腸内視鏡検査について
辛いのではという不安を取り除く、痛みの少ない検査です。
大腸の検査が必要な理由
胃がんに劣らず、大腸がんも日本では非常に発症の多い病気です。自覚症状がでたときにはかなり進行していることが多いため、定期的に検査をしておくことが大切です。
また大腸がんの多くは、ポリープが進行し悪性化やがん化したものです。がんになる前にポリープを切除することが、大腸がんの防止につながるのです。確実な早期発見や切除のためには、内視鏡検査が確実と言えるでしょう。
検査をおすすめしたい方
便潜血反応が陽性だった、お腹が張って辛い、便秘と下痢を繰り返す、便が細い、血便などの症状がある方には、検査をおすすめしたいです。
主な病気
上記の症状で疑われるのは、大腸がん、虚血性大腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、大腸ポリープ、大腸憩室症などです。
検査の流れ
大腸内視鏡検査は完全予約制です。検査をご希望の場合、事前の診察が必要となります。
事前の診察は予約不要となっておりますので、消化器内科の診療時間内にお越しください。
<前々日から当日朝までの注意>
- 検査の2日前より、食物繊維を控えた食事を心がけてください。以下の食材は消化が悪く、腸に残留する可能性があるため、できるだけ避けてください。
ラーメン | たこ | 板こんにゃく | 赤飯 | ねぎ |
生パイン | にぎり寿司 | にら | 日本なし | チャーハン |
にんにく | 甘柿 | 魚と野菜の天ぷら | ごぼう | ショートケーキ |
鶏のから揚げ | たけのこ | ポテトチップス | 牛ばら脂身つき | れんこん |
こしょう | あさり | しいたけ | 練からし | 車えび |
えのきたけ | とうがらし | ずわいがに | 生わかめ | ウイスキー |
するめいか | 昆布・煮干し | 焼酎・乙類 |
※好ましい食べ物
ご飯 | 卵料理 | 具なしの吸いもの |
煮魚 | 鶏のささみ(皮なし) | ヨーグルト |
- 前日は検査食(エニマクリン)のみを朝、昼、間食、夕食で食べてください。水分は自由にとって大丈夫です。
- 前日の夜10時頃、ヨーピス内用液(下剤)1本をコップ1杯の水に入れて飲んでください。
- 当日は朝起きてからの飲食は禁止です。降圧剤など大事な薬は通常通り飲んでも構いません。
- 朝8時からマグロコロールPを1800mlの水に溶かして、コップ1杯ずつを10分おきくらいの間隔で全量飲み切ります。
<大腸内視鏡>
下剤を飲み、大腸内がきれいになった状態で検査をはじめます。眠った状態での検査を希望される方には、鎮静薬の静脈注射を行います。また腸の動きをとめる薬も投与します。
内視鏡は肛門から挿入し、大腸のはじまりである盲腸まですすめ、大腸内部の観察を行います。大腸の場合、ポリープがあればその場で除去することもあります。
検査の後、静脈注射をした患者さまには目の覚める薬を投与します。20~30分で意識がはっきりするため、休んだ後に検査結果を聞き、お帰りいただけます。
大腸内視鏡検査を受ける方へのメッセージ
大腸内視鏡検査を受ける患者さまの大半は、痛いのではないか…という不安を抱いています。当院では鎮痛剤はもちろん、静脈から麻酔を投与するため、眠っている間に検査が終わります。
控室もありますので、検査後も意識がはっきりするまで、ゆっくりとお休みになれます。